紙とExcel管理から脱却し、残業・拘束時間の“見える化”を実現
導入前の勤怠管理における課題|2024年問題への不安、“時間が見えない”管理体制
勤怠ドライバー導入以前、手書きの日報とExcelで勤怠を集計しており、残業時間や拘束時間を把握するには日報を見返すしかありませんでした。リアルタイムで状況を確認することはできず、ドライバーからも「このままではまずいのでは」という声が上がっていました。監査対応の経験は直近ではなかったものの、「紙とExcelのやり方では今後の変化に対応できないかもしれない」という漠然とした危機感を抱えていました。
「勤怠ドライバー」を選んだ理由
こうした中で、会社の方針として勤怠ドライバーの導入が決定しました。実際にトライアルを行ったところ、運送業に特化して設計されている点や、デジタコとの連携や、PC・スマホ・カードなどあらゆる打刻手法の社員を一元管理できる点が、現場のニーズに合っていると評価されました。単なる打刻アプリではなく、法令対応や労務管理の強化につながる“業界目線のシステム”であることが、導入の大きな決め手となりました。

導入から運用開始までのプロセス
立ち上げはスムーズで、ドライバーも「出勤時にアプリを開いて押す」だけのシンプルな操作にすぐ慣れることができました。トレーラーはデジタコ、小型車両はスマホ打刻といった形で車両ごとに使い分けを行い、現場に合わせた運用を実現しています。一方で、通信環境により打刻が反映されないケースがあり、打刻漏れは管理側が補正対応しています。現在は拠点ごとに複数名の体制でフォローを行いながら、まずは「システムをきちんと使い切る」ことを目標に運用を広げています。
導入後の効果と社内の変化|日報頼みの管理から、“クリックひとつで時間を見える化”へ
導入後は残業や拘束時間をワンクリックで確認できるようになり、「今月はこのドライバーの残業を抑えよう」といった具体的な声かけを月中に行えるようになりました。帳票の一覧出力で紙台帳のまとめ直しは不要となり、管理工数は大幅に削減。現場と管理の双方で「時間を守る」意識が高まり、コンプライアンス対応への安心感も生まれました。 ただし、打刻漏れや休憩・待機の区別が分かりにくい点、給与計算で手入力が残っている点など課題も浮き彫りになっています。

今後の展望とサービスへの期待
ご担当者様は「使っている以上、まずはきちんと“使い切る”こと。その先に次の改善があると思います」と語ります。
今後は、打刻漏れ防止のアラートや通信安定化によるエラー削減、給与計算とのさらなる連携強化による手入力の解消、休憩や待機時間のより分かりやすい見える化といった機能に期待しています。
これから取り組む運送会社の皆様へ
最初は手書きやExcelで“見える化”なんてできていませんでした。でも勤怠ドライバーを導入してからは残業や拘束時間をすぐ確認でき、配車への声かけもできるようになりました。まだ課題はありますが、まずは“使い切る”ことが大事です。これから取り組む会社さんも、まずは始めて“見える化”することが一歩目になると思います。



















































































